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入試制度の仕組み 取っておき情報

●高校入試制度の仕組み
 ⇒1『はじめに』
 ⇒2『私立の前期入試/推薦入試』
 ⇒3『私立の後期入試/一般入試』
 ⇒4『公立の前期選抜』
 ⇒5『公立の後期選抜』
 ⇒6『公立の前期選抜・後期選抜の一本化について』
 ⇒●私立高校の特待制度の仕組み

私立高校の特待制度の仕組み

はじめに

私立高校の教育内容に魅力を感じつつも、学費について頭を悩ませている方は多いと思います。

一方、私立高校には「特待制度」のあることは、多くの方がご存じのようです。ただ、その内容をキチンと理解している方も少ないようです。そして、漠然と「特待で入学するなんて自分にはムリ」と決めつけて可能性があるにも拘わらず、最初から諦めてしまっている方も多くいるようです。

確かに「特待」で入学するのは、普通に入学金や授業料を払って入学するより敷居が高いのは事実です。しかし、首都圏に限れば、私立の半数以上が、何らかの形で「特待入試」を行っています。ですから、
私立の受験をお考えなら、まずは特待入試について調べることをお勧めします。

なお、「特待」については正確な統計はありません。さまざまな教育研究機関や模擬試験会社が作成を試みましたが、変更が多かったり、あるいは付帯条件が複雑などの理由で正確なデータをまとめることができないようです。

現状では、特待入試の全貌を把握するのがなかなか困難です。特待制度はよく変更されます、必ず、当該の高校に直接お問い合わせされることをお勧めします。

さて、話をもとに戻します。

私立高校の半数以上で特待入試を行っているということは、これをご覧の方も特待で入学できる可能性が高いということを意味します。事実、
伸栄学習会は小さな塾ですが、このような塾からも、毎年、誰か(たいていは複数)が特待で高校に進学しています。

今は、昔のように「特待生は特別な存在」ではありません。多くの高校で当たり前に行われている「普通の入試」であることをご理解下さい。

さて、ここで、問題になるのは一口に「特待」といっても内容がさまざまであることです。「高校入試制度の仕組み」のところでもお話ししましたが、とにかく、入試制度は複雑です。私立高校の入試制度がよくわからない方は、まず、『高校入試制度の仕組み』をご覧いただき、その後、お戻りいただけたら幸いです。

特待制度が行われている理由

特待制度とは、入学金や授業料などの諸費用が一部・あるいは全額免除される制度です。内容的には、スポーツ、音楽や美術などの特別な技能、それに学力特待などがあります。ここでは、スポーツや音楽・美術などを除き、「学力特待」に焦点を当ててお話を進めます。

まずは、私立高校が特待を行う理由です。端的に言って、それは、
大学進学実績を上げるためです。私立高校は、一般の会社と同じように生き残りをかけて競争を行っています。その中で、大学進学実績は生徒確保のための重要なファクターとなります。優勝な生徒が入学すれば、進学実績が高まる可能性はアップします。

もう1つ、これは上記と関連しますが、
通常では入学して来ない層の生徒を確保するためです。多くの私立高校には、「一般クラス」の他に成績の良い子のための「進学クラス」があります。言わば、1つの学校に2つの異なったレベルの生徒がいることになります。私立高校としては「進学クラス」を拡充したいのですが、そうはいっても、そのようなレベルの子どもを集めるのは容易ではありません。

そこで、切り札になるのが特待です。普通の入試(入学金や授業料の必要な入試)では集まらない生徒を集めるのがこの制度の目的です。

特待生は「イジメ」の対象?

特待生には入学金や授業料が免除されます。しかし、普通に入学したらこれらの費用がかかります。色眼鏡で見られそうです。場合によっては「私たちがアナタの授業料まで払わされているのよ」と、イジメの対象にもなりそうです。事実、特待をお勧めすると、多くの方がこのことを心配されます。

結論から申し上げます。これまで、多くの人が当学習会から特待で入学しましたが、これが原因で「イジメ」に合ったという話は一度も聞いたことがありません。

まず、ほとんどの高校では、「この人とこの人が特待で入った」ということは、わからないようになっています。本人が「オレ(ワタシ)は特待で入った」と公言すれば別ですが、先生からクラスの人に知らされることはありません。中には、先生にも誰が特待なのか知らされていないというケースもありました。

確かに3年間の中では、それとなくわかるケースも多いようです。でも、高校もこれによるトラブルが起こらないように神経を使っています。ですから、
イジメについては、ご心配の必要がないと思います。

むしろ、心配すべきは、キチンとした高校生活が送れるかどうかです。高校は当然ながら、「よい成績」「模範生」であることを期待しています。万一にも、生活指導の対象(タバコ・遅刻常習などの問題行動)があると、
特待取り消しになる可能性もあります。

成績もそうです。定期試験の結果がよくないと個別に呼び出されます。特待生にとっては恐怖の時間になるようです。再三の指導にも拘わらず、成績が改善しないと特待取り消しになるケースもあります。その意味で、特待生にはそれなりのプレッシャーもあるのも事実です。

特待生はどんな費用が免除されるか

さて、ここからが本番です。

一口に特待生といっても内容はさまざまです。いくつかの側面に分けてお話ししたいと思います。 まずは、費用からお話しします。

私立高校に入学するといろいろな費用がかかります。ここでは交通費などは除外して、学校に納付する費用、あるいは必ずかかる費用についてお話しします。すると、次のような費用が考えられます。
 
 ①入学金
 ②授業料
 ③施設費
 ④PTA会費・後援会費・生徒会費など
 ⑤修学旅行積立金
 ⑥制服・教科書・補助教材費など
 ⑦寄付金(必要ない高校もある)
 ⑦その他(給食費など)
 
さて、問題になるのは、このうちどの費用が免除されるかということです。受験を検討する際には、あまり細かなことを気にされない方もいらっしゃいますが、いざ、進学するとなると思いもよらない負担が生じることもあるので注意が必要です。

まず一般的には④以降の費用は覚悟して下さい。特待生でも必要になるのが普通です(寄付金は微妙ですが)。ただ、これらの④以降の費用は、金額の差はありますが、公立高校でもかかります。保護者にとっては「やむを得ない費用」のようです。

①の入学金ですが、これだけが免除される特待制度もあります。この場合は、入学後の費用は一般の生徒と同様に支払う必要があります。

②の授業料ですが、「1年間だけ」(すなわち高1の時だけ)の場合と、「3年間」の二つのケースがあります。「1年間だけ」の場合は、高2以降は支払う義務が生じます。「3年間 」の場合はすべての授業料が免除されます。(授業料半額免除というケースもありますが、ルールはこれに準じます。)

中には、「取りあえず1年間。それ以降は様子を見て。」というケースもあります。この場合は、高2以降、どういう場合であれば免除されるのかを確認することをお勧めします。というのは、高2以降、特別に成績が下がらない限り自動的に継続、という場合と、かなり高いハードルが課せられる場合があるからです。

なお、高等学校等就学支援金(月額9900円)は、高校側の収入となり保護者には還元されないケースが多いようです。つまり、授業料から9900円を差し引いた額が特待生に対する免除額となります。ただ、一部の高校では、この高等学校等就学支援金を上記の③施設費や④PTA会費・後援会費・生徒会費などに充当される場合もありますので確認下さい。

案外、
盲点になるのは③の施設費です。この費用が免除されるケースと免除されないケースがあるからです。施設費は入学時に一時金として支払う費用と、毎月、授業料と一緒に支払うケースがあります。この両者いずれについても確認が必要です。施設費はばかにならない金額です。「当然免除と思っていたが、実はそうではなかった」ということにならないようにご注意下さい。

以上より、
仮に①②③が全額免除の場合は、公立高校と同額、あるいは公立高校より割安となります。

特待の認定方法とは

次に特待生の認定方法、つまり、どういう基準で特待生に選ばれるのかについてお話しします。

大きく分けて3つあります。

1つ目が
「入学試験の結果」による認定です。

私立高校では推薦入試(前期試験)と後期試験がありますが、これらの入試の得点によって特待生を認定するというものです。高校によっては、推薦(前期)入試だけ、あるいは一般試験だけが特待認定の対象になる場合もあります。中には、特待認定試験を、通常の入試とは別枠で行うところもあります。

この認定方法では、試験を受けないと特待になるかどうかわかりません。受験生にとっては、「結果的に特待になった」という入試制度です。

2つ目が
「内申書」による認定です。

主に中学3年の2学期(9~12月)の中学の成績で認定されます。このケースでは、例えば、「5教科でオール5」とか「9教科で44」などと予め高校から基準が示されます。ですから、受験生は出願の段階で特待が保証されます。

試験を受けないと特待になるかどうかわからない上記①よりも、「オイシイ」特待と言えるのではないかと思います。

なお、「内申書」に代わり「模擬試験」の成績で特待認定を行う高校があります。ただし、この方法は私学の協定違反になるので、一般に公表されることはありません。各校の説明会や塾などから情報を入手してください。

最後が入学後に
学校内の成績によって認定される特待です。

「学内順位が3位以内。かつ、他の生徒の模範となっている者。」など各校それぞれの基準で認定しています。これは、入学手続時には特待認定が受けられるわけではありません。あくまで「オマケ」として考える制度かと思います。

単願と併願

特待制度にも単願と併願があります。

単願とはその高校を第一志望で受験する場合、併願とはその高校を第二志望とする場合です。「単願だけ」の高校の場合、他の高校が仮に合格してもその高校に入学する義務が生じます。私立高校の入学試験は公立高校より早いので、単願の場合は、実質的に他の高校を受けることができなくなります。

「単願・併願両方ともOK」という場合は、併願は単願よりもハードルが高く設定されているのが普通です。これは認定方法が「入学試験」の場合も「内申書」の場合も同様です。

例えば「入学試験」の場合、単願では80%の得点、併願では85%の得点などとなります。内申書の場合も、単願では「5教科で24」、併願では「5教科で25」などです。

特待で入学するためには

以上、特待制度の全体像についてお話しを進めてきました。

最初にお話ししましたとおり、特待入試についてまとまった情報を得るのは簡単ではありません。

多くの受験生にとって、一番魅力のある特待は、「内申書で認定され(すなわち事前に特待合格がわかり)、併願可」のケースだと思います。このような入試を行っている私立高校を、例えば、コンピュータを利用して一覧表示できればとても便利です。しかし、残念ながらそのような資料は、私の知る限りありません。個々の高校の情報を1つ1つ集めるしか現時点では方法がないのです。

しかも特待制度は毎年変わります。中には、年度の途中で変わるケースすらあります。地道な情報収集が求められます。塾に通っている人は、このような情報を塾から提供してもらうのも1つの方法だと思います。

さて、ここまでお読みいただいて、あなた、もしくはお子さまは特待の可能性はありそうでしょうか。

1つ、再度確認いただきたいのは、内申書の場合は中3の2学期、入学試験の場合は中3の最後の成績(実力)で決まるということです。つまり、
中3の秋までは、全員に可能性があるということです。

最後に、どのくらいの成績から可能性があるのかについてお話ししたいと思います。
これもヒトコトで言えばピンからキリまであります。その中で、最も「甘い」ケースについてお話ししたいと思います。

「内申書」の場合、オール4とオール5の中間くらいから可能性があります。女子校の場合、もう少し低くても可能性があります。「入学試験」の場合、だいたい偏差値で60強くらいから可能性があります。

是非、頑張って下さい!

【付録】就学支援金・授業料減免について

これ以下は「特待制度」ではなく、国や千葉県の制度として講じられている就学支援金や授業料減免制度について話です。

この制度は、私立高校に通う子どもを対象に、家庭の教育費の負担を軽減するため国や県が支援金を支給して授業料に充当するものです。

特待制度とは異なり、子どもの成績は関係ありません。

ただし、支給額はご家庭の所得によって異なります。
制度の性質から、所得が低いほど支給額は高くなります。

国の制度としての「高等学校等就学支援金」と千葉県の制度としての「授業料減免」の2本立てとなっております。

具体的な内容は こちら をご覧下さい。

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