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入試制度の仕組み 取っておき情報

●高校入試制度の仕組み
 ⇒1『はじめに』
 ⇒2『私立の前期入試/推薦入試』
 ⇒3『私立の後期入試/一般入試』
 ⇒4『公立の前期選抜』
 ⇒5『公立の後期選抜』
 ⇒6『公立の前期選抜・後期選抜の一本化について』
 ⇒●私立高校の特待制度の仕組み

6『公立の前期選抜・後期選抜の一本化について』

 お隣の埼玉県では、2012年度から公立高校の入試が大きく変わり、これまで「前期募集」と「後期募集」の2回行われていた入試が、全学科とも1回のみとなりました。神奈川県も2013年度入試から従来の2回から1回になりました。
 
 千葉県でも、従来から、近県同様に「前期選抜」と「後期選抜」の2回の入試が「一本化」されるのではないかと噂されていました。

 これまでさまざまな議論がありましたが、平成29年11月、千葉県教育委員会は「入試は1回限り」と見直す方針を固め、現在の小学6年生が受験する2021年春の入試から実施したいとの考えを表明しました。

 入試制度は1回がよいか2回がよいか判断の難しいところです。

 高校側は試制を一本化したいと考えています。その理由は、入試業務の簡素化にあります。

 一方、保護者や受験生は2回制を支持します。1回より2回の方がチャンスが広がるという印象があるです。また、万一、体調不良があっても助けられるからです。

 基本的には、入試を「実施する立場」と「受験する立場」の対立であり、入試のあり方を協議する「千葉県公立高等学校入学者選抜方法等改善協議会」でも、議論が堂々巡りしています。

 しかし、数学的に捉えてみると次の通りと考えられます。

 例えば、100名募集する高校があり、ここに120名の受験生が応募したとします。もし、入試が1回ならば倍率は1.2倍となります(応募120名÷定員100名=1.2)。

 これが現状の公立入試同様に「前期選抜で60名」「後期選抜で40名」が合格するとしたらどうでしょうか。前期選抜の倍率は2倍となります(応募120÷定員60=2)。また、後期選抜の倍率は1.5倍(応募60÷定員40=1.5---応募者は当初の120名から前期で合格した60名を差し引いた60名。定員は100名から前期で合格した60名を差し引いた40名。)となります。

 つまり、チャンスは2回に広がりますが、倍率は1.2倍が2倍/1.5倍と大幅にアップします。いずれにしても、数学的には、入試機会が1回だろうと2回だろうと合格できる確率は同じです。

 現行の入試では、上位校では前期選抜も後期選抜も選抜方法に大きな違いがありません。つまり、2回やっても運・不運を無視すれば結果は同じとなります。また、下位校では選抜方法の不透明さが指摘されています。

 入試制度については「これが絶対によい制度」というのは存在しません。入試一本化についても同様です。

 ただ、一点考慮しなければならないのは、埼玉県で一本化された初年度(2012年)の入試では、安全志向が高まったと言われています。つまり、ランクを下げた受験生が多かったとのことです。千葉で仮に一本化された場合どのようになるのかわかりませんが、考慮すべき事柄かと思います。 

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